望月 道隆ブログ
STAFF BLOG
ARCデザインワークス 広報担当の望月です。
7月が近づき、暑い日が多くなってきました。
と、なると「ビールっ!」という感じでしょうか?
(私がビールを飲まないので、伝わりにくかったらスミマセン。。。)
そんな、私でも耳にするフレーズ。それが、「とりあえず、ナマ。」ですね。
でも、なぜ「とりあえず、ナマ」なのでしょう?
「とりあえずレモンサワー」や「とりあえず烏龍茶」を聞かないのはなぜでしょうね。
ここから"広報視点で見る"ということで、分析とデータを活用していきますね。
①ビールという選択肢
飲み物がレモンサワーや烏龍茶ではないという背景には、飲み物の好みではなく、
「乾杯」という慣習が影響を与えているようです。
飲食店の店舗ではなく、ホテルの広間や宴会場を利用しての会食や懇親会をイメージして見て下さい。
瓶ビールがグラスに注がれて、参列者はグラスを手に立ち上がっています。
乾杯の音頭をとる人がマイクの前で簡単に一言スピーチを行い、掛け声のあと、皆で乾杯をする。
中には、グラスをカチンと当てに行くのに奔走する人も出てきます。
この時に、従来より選択されていた飲み物がビールです。
ではなぜ、ビールなのか?
諸説ありますが、このようなシチュエーションにおいては、ビールを相手のグラスに注ぐ、
いわゆる「お酌をする」という「乾杯」以前の行動から会食や懇親会はスタートしており、
大人数を捌くために、最も早い選択肢が「瓶ビール」だった。
という説が、どうやら信憑性が高い説のようです。
特に、今の年齢が50代以上の方は、そのようなケースの体験が多く、
最初に飲む飲み物=ビール というイメージが染み付いてしまっているからというデータも大多数あります。
それが、サークルや友人同士などの小規模になると、瓶ビールではなく、生ビールに変化するという傾向のようですね。
もちろんビールが好きだから。という方もいらっしゃるとは思いますが、
4人以上で「呑む」場合、「とりあえず、ナマ」という発言の出現率が高いようです。
②とりあえず。って??
もう一つ注目したのが、「とりあえず」という表現です。
この「とりあえず」、表現だけを切り取ると、場繋ぎ的であまりポジティブな言葉に聞こえない時もあります。
「とりあえず、ナマ」の場合は、「一度、生ビールを注文しますが、その後、メニューをしっかりと見て再度注文をします。」
という「アンコンシャス(無意識)な意思表示」の意味が定着しているのでは無いかと思います。
③では、お家づくりで考えてみると???
この「とりあえず、ナマ」という、慣習からなんとなく身についてしまった行動や表現、
お家づくりで考えてみるとどうでしょう。
「玄関は、その家の顔だから、広い方が良い。」
「間取りは3LDKが良い。」
などの具体例が挙げられます。
玄関はその家の顔だから、広い方が良い。
ちょっと考えて見てください。
過去1年間、あなたのお住まいに「家の顔」を魅せたい来客は何人いたでしょうか?
その来客の方は、玄関だけで対応しましたか?滞在時間はどのくらいでしたか?
と、考えると「その家の顔だから」広くなくてはいけない理由は無くなりませんか?
もちろん、広い方が使いやすいのかもしれませんが、その分、リビングや収納が狭くなったりしていませんか?
間取りは3LDK。これは、もともとはマンションの間取りから生まれた言葉と言われています。
そして、3LDKが広まった理由が、かつて存在した「住宅金融公庫の融資基準」です。
そこに3LDKという間取りが明記されていました。一般的に多い3LDKのマンションを見たことがある方なら
お分かりになると思いますが、多くのマンションで、リビング横に襖で仕切られた和室があることが多いです。
これこそが、住宅金融公庫の融資基準の3LDKという条件を満たすために生まれた間取り。
和室の襖を開ければ、両側に窓が付けられないマンションの作りでも和室の採光が取れたとみなされる緩和基準を
使った間取りのマジックです。
これが、なんとなく3LDKっていう言葉が普及している理由ですね。
まだまだお家づくり、無意識のうちに決めてしまっている理由が実はたくさん眠っていたりします。
もったいないコストにならないようにしたいですね。
と、いうわけで「とりあえず、ナマ」理論とは、
本質の意味を理解せずに、選んでしまいがちな行動の事を指します。
はい。もちろん、造語です。